2025年6月1日より、改正労働安全衛生規則が施行され、企業における熱中症対策が罰則付きで義務化されました。
すでにニュースなどでご存じのことと思いますが、簡単な経緯と内容です。
近年、気候変動の影響もあってか、職場での熱中症による労働災害が増加しており、死亡者も発生しています。政府は、これまでの「努力義務」では従業員の安全確保に限界があると考え、予防策を明確に義務化し、違反時には罰則を設けることで、すべての企業に確実な対応を求める方針を打ち出しました。 義務化の対象となるのは、具体的には、暑さ指数が28度以上、または気温が31度以上の環境で、連続して1時間以上、もしくは1日4時間以上作業を行うケースです。建設現場、製造業、農業、物流業など、屋外や高温多湿な環境での作業も含まれます。
ですが、昨今では在宅勤務という勤務体系も存在しておりますし、上記の対象ではないとしても高齢者の在宅時の熱中症なども毎年例があります。今年も暑い夏がやってきます。皆さん、今年もこまめな水分補給を絶やさず、室内は適温のみではなく、湿度（60％以下）にも注意を払って、快適な日々をお過ごし下さい。